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文具屋の翔子さん
リフォーム現場で働くジロー。
今回の現場のお隣の文具屋の翔子さん。
文具屋さんは客がいなくて暇らしく
休憩時間は、いつの間にか駄菓子でお茶ををする仲になっていました。
「隣がリフォームでピカピカになると差がついちゃう」
と言う翔子さんに、
「どうぞ、お安くしますよ」とリフォームを持ちかけるジロー。
しかし、翔子さんは、店主である祖母が入院中だからどうかなぁ…
と浮かない顔をします。
翔子さんは、塾の時間講師をしながら、入院中の祖母の代わりに、
昼間だけ文具屋を開けているのでした。
この子の笑顔を見るだけで疲れなんて消えちゃうけど…
そんな幸せも工期と一緒におしまいかぁ…
ついに、ジローの仕事は終了し、翔子さんに挨拶へ行きます。
お礼に、消しゴムを購入するジロー。
これっきり…一期一会だな…
と意気消沈しているところに、親方の幼い娘がやってきます。
「そうだ！いいものをやろう」
そう言って、文具屋の袋を開けると、買ったはずのない
野菜の形をした消しゴムが、一緒に出てきます。
「わぁ、可愛い！」と喜ぶ親方の娘。
あ！オマケ入れてくれたんだ！！！
そうだ！お礼を言いに行こう！
良い口実を見つけたジローは、翌日、親方の娘を連れて
翔子さんの元へ、再び訪れるのでした。
野菜の形をした消しゴムは非売品だと申し訳なさそうに言う翔子の横で、
親方の娘が、凧をじっと見つめているのでした。
「それ、かっこいいよね…男子がよくあげてるんだ」と恥ずかしそうに言う
親方の娘を見て翔子さんは、
「凧、あげに行こっか！」と提案します。
そして三人で川辺に向かうのでした。
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