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条件 1
主人公の君塚ゆりな(30)はマルオ商事に務めるOL
あるプロジェクトを成功させるために
ポモヴィオーラという野菜を生産している農園を尋ねるのですが
そこにいた小野寺というガテン系の男は、
全くゆりなの言葉に耳を貸そうとはしませんでした。
「契約のためならなんでもする」
と言ったゆりなを指で弄んだ小野寺は、
その場から立ち去ろうとします。
「こんな見晴らしのいいとこじゃ最後まで
やる気になれねぇっつーの」
「じゃあ…契約は…」
不安そうに尋ねるゆりなに小野寺は…
「さあな、俺は「考える」と言っただけだぜ
俺の野菜を分かってないやつに売る気はねぇ
お勉強だけじゃ理解はできない
野菜に触れて愛でて育てて
その価値を知らねぇと…
ーそう、どうしてもって言うなら
うちで住み込みで働くんだな」
……………………!!
この出会ったばかりで
ヤらせろとか言う
野獣男と!?
「ム…」
「ーリならとっと帰れ」
即答で断ろうとしたゆりなでしたが、
ここで諦めるわけには…と…
「じょ…上司と相談してみます」
…と会社に電話をして指示を仰ぐのでした。
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「その条件で契約が取れるなら呑むべきだろう
やってもらえるか君塚くん」
…完全に、帰るつもりだったゆりなに
住み込みを指示する上司…
嘘でしょ…
「このプロジェクトの成功は
君にかかっている頼んだぞ!」
電話から聞こえる上司の声に、
仕事への熱意を思い出したゆりなは…
そうでした!
仕事は私の生きがい!
なんだってこなしてみせないと!
「わかりました…!
その話お引き受けしましょう!」
と、小野寺の条件を呑むのでした。
「へー、これからの毎日が楽しみだな」
ニヤリと笑った小野寺は、ゆりなの胸をつつくのでした。
ーなんだってこなして…
不安で仕方ない……
これからどうなるんでしょうか…
野獣男の元、住み込みで
働くことになったゆりなの運命は!?
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