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昨日の出来事 2
主人公の君塚ゆりな(30)はマルオ商事に務めるOL
あるプロジェクトを成功させるために
ポモヴィオーラという野菜を生産している農園を尋ねるのですが
住み込みで働くよう条件を出した小野寺。
会って早々、身体を弄ばれたゆりなは、
日に日に小野寺を意識して…
一夜を共にした翌朝…
気を使って起こさなかったにもかかわらず、
可愛げのない事を言われてムッとする小野寺。
二人は険悪な雰囲気のまま1日を終えるのでした。
メロメロなくせに全然思い通りにならねぇ
今までに会った事ないタイプの女性に
やきもきする小野寺は、それでも二人ぶんの夕食を作るのでした。
しかし、姿の見えないゆりなに…
「いねえ…大きな口叩いてたくせにな
結局ギブアップしやがったか
まぁいい、これでせいせいするてもんだ」
農作業に根をあげて逃げたと思っていた小野寺でしたが
その頃ゆりなは、買い物に出たのはいいものの
山中を彷徨っていたのでした。
おまけに雨にまで降られる始末…
べつに大事にしていたわけじゃないけど
処女まで失って…
それでも仕事のためにって頑張っている筈なのに
憎まれ口叩いて、
自分から雰囲気最悪にしてしまうし…
だって、その位しかプライドを表現できなくて…
「このままじゃ契約取れるかわからない…
バカじゃないですか私…」
自分の情けなさに涙していると、
雷の音が聞こえてくるのでした。
「雷って…たしか木とかに落ちるんでしたっけ
私…ここにいると危ないのでは…」
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契約どころか生きて帰れるかもー
その時!?
近くに落ちる雷の音!!!
思わず塞いだ目を開けると…
そこには小野寺が立っていたのでした。
「お…小野寺さん」
「馬鹿かテメェは!!!
道もロクに分からねぇクセに
しかもこんな時間に
ウロウロ出かけるんじゃねぇよ!」
「どうしてここに…」
困惑するゆりなに…
「音をあげて出て行ったのかと思ったら
部屋に荷物はあるしー
ったく手間かけさせやがって
行くぞ!」
そう言って、ゆりなの手を引いて帰る小野寺。
迎えに…来てくれた…ー?
私のこと…迎えに来てくれたんですか…?
そういえば…この人
私が処女だってわかった時も馬鹿にしなかった…
口が悪くて、嫌な男ー
そう思ってた筈なのに…
なんなんでしょう、私ー
そうして無事に帰宅した二人でしたが…
「オイ、震えてんぞ、お前
まさか熱でもあんのか?」
そう言って、咄嗟にゆりなの額に手を当てる小野寺…
「さ…寒いんです…雨が冷たくて寒くて…」
そう言ったゆりなに小野寺は…!?
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