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本家とヒヨっ子
主人公、新米看護師の小沢桃花の働く病院には、
特別病室という、政治家の先生などの特別な患者さんが
利用している病棟があるのでした。
そこへ、入院していた宗石生織…
そう…あっち系の三代目…。
実は、この三代目は桃花の義理の兄でした。
夜の仕事をしていた姉と知り合って結婚…
しかしその姉が病気で他界し、早くに両親を亡くしていた桃花にとって
唯一の残された家族だったのです。
姉が実際に入籍していなかったにも関わらず、
桃花が看護師になる為に全面的にサポートしてくれた生織…
常に身の危険が付きまとう生織は、桃花の事を考えて、
「今後は、俺と一切の関係のないようにするから」
と言いますが、
「…好きなの…
あなたの体は私が守ります…」
そう言って、桃花は生織に告白するのでした。
結ばれた二人は翌日、本家に向かいます。
急に本家に連れてこられて戸惑う桃花。
「よく来たわね、生織…」
部屋に通された二人の前に現れたのは、本家の娘の妃乃でした。
「まぁ、可愛いお連れの方」と嫌味たっぷりに言う妃乃。
「今日は見舞いも兼ねて組長に挨拶に伺わせていただきました」
と頭を下げる生織…
「そのコは駄目だよ生織…
律儀なお前に免じて、
カタギの娘に敷居をまたぐのを許してやってるんだ」
生織が本家を後にした後…
「ふん…なんだい!前はキャバ嬢で今度はあんな小娘かい?
私は認めないからね…面白くない」
生織の家に帰宅後、晩酌をしている生織と桃花。
ほろ酔いの桃花を生織は抱きかかえて寝室へ行きます。
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寝室にはふた組の布団が…
「お兄ちゃんが私といて幸せだなぁ
って思ってくれる事が一番幸せ」
…っ
あ…
生織の手で乱されていく桃花の浴衣…
ヌプっ…ズッっ…
お兄ちゃんの前では、ミダラに感じるままでいたいの…
そして翌日…
組の人間に送迎をしてもらう桃花…しかし
組の人間は桃花のことをまだどう扱うべきか戸惑っています。
病院へ到着すると、新しい患者さんが特別病室へ入院したと聞きます。
早速、病室へ訪れると、そこには…姫乃の姿が!!
「も〜パパの看病疲れよぉ〜私過労死しそう〜」と丸分かりの仮病…
そこに生織がお見舞いに訪れるのでした。
「わがままは昔なんだ、いろいろ気にするなよ」
と、ぼそっと桃花に言う生織。
生織が病室を後にした後、姫乃は言います。
「生織…あの子、昔ヤンチャしすぎて本家に預けられたことがあったの。
高校生なのに相手本殺しにして何人入院させたか知れやしない。
そんな狂犬でも私の前では可愛くてね、
生織は私の稚児さん…ツバメだったのよ。」
思わず涙がこぼれる桃花…
ドア越しに話を聞いていた生織が言います。
「桃花…俺と姫乃の関係を知りたいか?」
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