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香也の正体
フラワーショップ彩華の店長になって2年…
都心の静かな場所にある花屋で
綺麗な花達と過ごすことで千沙は
華やかな気分を感じていたのですが…
香也と名乗る男が現れて、千沙の生活は一変します。
しかも香也は人ではない存在…
始めは夢に…そして現実世界に現れた香也…
朝も夜も問わず現れる香也は、
千沙の部屋に居座るようになるのでした。
そして、千沙の職場にまで現れる香也
「ヒマで死にそーだったから」
と平然と言う香也…
「誰かに見つかったらどうするのよ!!」
と気が気でない千沙に、
「人間に見つかるほどノロマじゃない
ここでアンタを見ていたい…いいか?」
と問うのでした。
渋々了承する千沙に、嬉しそうな顔をする香也…
私、彼が側にいることが嫌じゃなくなってる?
それどころか温かいような…
なつかしいような…
変な気持ち…
千沙は、自分の気持ちの変化に気付き
改めて香也の正体を尋ねるのでした。
「あの…あなたってどこから来たの?
夢魔ってなんなの?」
「…まぁヒマだし話してやるか…
俺たち夢魔はー
人間界の言葉で定義するのは難しい
もっと近いとこで
西洋のインキュバスや悪魔だろう。
人間の精を好み、
それを吸い取って糧にしてるんだ」
それを聞いてゾッとする千沙…
私も何かを吸い取られてるの…?
このままだと命を取られてしまうんじゃ…
「あ…あなたは何故、
私のところへ来たの?」
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黙り込む香也…
「…この、チューベローズが教えてくれたから
アンタがここにいるって」
あ…また悲しそうな目…
どんな訳があるの?
何故話してくれないの…?
そっと千沙に口付ける香也は千沙が抵抗しないことに
驚きます。
この人といるのが嫌じゃなくなってる…
これももしかして…
危険な魔法なのかな…
そして翌日、千沙はオーナーに
都心にあるビルの事務所に呼び出されるのでした。
こんなところに事務所を見ってるなんて
立花さん…やっぱりすごい人なのね…
ノックして、事務所へ入ると立花が迎えてくれます。
「あの…お話って…?」
「うん…先日聖くんとも話していたのですが
最近、千沙さんが元気がない時があるようだから
何か変わった事でもあたのかと…」
「えっ!?」
ぎくっする千沙…
変わった事…!?
まさか香也の存在に気づいて…
鋭い眼差しで千沙を見つめる立花は…
退出しようとした千沙を後ろから抱きすくめて…!?
立花オーナーの猛攻が始まる…!?