「欲情×残業~スーツ越しに乱して~」【スーツ男性恐怖症】あらすじ ネタバレ 無料試し読み

 

 

 

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スーツ男性恐怖症

 

主人公の池田皐月は極度のスーツ男性恐怖症…

裁判所近くの喫茶店で働いている為、

事あるごとにパニックに…

 

…というのも皐月は昔、電車に乗るたびに痴漢に遭っていたのです。

何故か痴漢に遭う時は、決まってスーツの男の人でいっぱいの車両…

それ以来、スーツと電車がトラウマになった皐月は自転車通勤をしていました。

 

そんな話をしていると、同僚がふと名案を言います。

「そうだ!じゃあ三国さんのとこへコーヒーのお代わり持ってってよ」

三国さん…を知らない皐月は首を傾げます。

「三国弁護士を知らないの?ホラあの人!超かっこよくて、

うちの女性陣に大人気なの!」

そう言って、背中を押されて、三国の元へ行ったものの…

 

「ぶ、ブレンドコーヒーのお代わりはいかがですか…」

と、震えつつ、笑顔で言う皐月…

「ありがとう」と言う三国さんにドキッとしつつも…

 

ひぇぇぇぇぇぇぇ

…でもやっぱりダメ〜〜〜〜〜〜〜!

パニックを起こしてキッチンへ戻る皐月でした。

 

帰り道、同僚と別れた皐月は思います。

 

そうだ、あの人今日もいるかなぁ…

三国さんは確かにカッコイイけれど、そんな高嶺の花よりも

皐月には気になる人がいたのです。

 

マンションに一番近いコンビニに、いつもいる、

やたら背の高いお兄さん

 

皐月と、選ぶものの好みが似ていて、親近感を覚えていたのでした。

 

 

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お兄さんの後ろでレジに並んでいると、

どうやら財布を忘れたとあわてている様子…

 

「あの、よかったらどうぞ」

 

わざわざ取りに戻るのも可哀想だし…

そう思って、お兄さんに小銭を渡す皐月。

「ありがとうございました。お金はまた今度」

と、律儀にお礼を言うお兄さん。

 

皐月は自宅へ帰るため、歩いていきますが、

お兄さんもあとをついてきます。

 

「あの…まだ何か…」

さすがに皐月が警戒して聞くと…

なんと皐月とお兄さんは同じマンションの住人だったのです。

 

嬉しい気持ちをかき消すかのように、お隣の迷惑なおじさんが出てきます。

「こんな時間に帰ってきてまた今から風呂ですか!

いつも水音がうるさいんですよ!

俺はもう寝てるんだよぉ」

と酔っ払いながら怒る隣人。

 

ネチネチと言ってくる隣人と皐月の間に、

お兄さんがスッと入ってきました。

「言い過ぎじゃないんですか」

逆上する隣人に、言葉巧みに法律を並べるお兄さん…

気圧された隣人は、自宅へ戻って行きました。

 

「あの…ありがとうございました。

法律?お詳しいんですね」

と皐月がお礼を言うと…

「あれ?やっぱり気づいてませんでした?」

 

そう言って髪の毛をかきあげた彼は…?!

 

 

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